広範囲で活用できる処理能力
その『京』が今回世界一に輝いた『Graph500』は、ビッグデータ処理の中でも、特に『大規模グラフ解析』という分野で、スーパーコンピュータの処理能力を競う国際的性能ランキングだ。
SNSで「誰と誰が繋がっているか? 」に始まり、サイバーセキュリティや金融取引、脳神経科学など、多くの分野で活用されているのが『グラフ解析』だ。
『京』はこの『Graph500』で、2014年7月に続き世界一を獲得。その能力の高さを証明している。
ちなみに、今回の成果は、理化学研究所、東京工業大学、アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・ダブリン、九州大学、富士通で構成された国際共同研究グループによるもの。2位『Sequoia』と3位『Mira』といった、アメリカ勢を抑えての快挙だ。
約4年後の2020年には、IoTによる世界の新規市場は年間約200兆円と言われている。また、クルマの自動運転の実用化も、その頃を目指し各カーメーカーが開発中。
他にも、都市の交通課題や流通、消費など、様々な用途で活躍することが期待されているのが“スーパーコンピュータ”だ。しかも、インターネットの普及により、確実にそれらは世界が相手となる。
日本の“スーパーコンピュータ”性能が秀でることが、今後の日本経済の発展に大きく影響してくるだろうことは、“計算オンチ”の筆者にも分かる。
今後も、ぜひ“世界一”に君臨し続けて欲しいものだ。
【参考・画像】
※ 2期連続でスーパーコンピュータ「京」がGraph500で世界第1位を獲得 – 東京工業大学
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