
2011年は6万2,000人だったのに対し、2014年は15万9,000人。この数字は何を指しているかお分かりだろうか?
日本を訪れたインドネシア人観光客の数である。
2011年という年は、日本人にとってまさに地獄のような時期だった。東日本大震災が、あらゆる方面に巨大な影を落としたからだ。
「福島第一原発が爆発し、日本は放射能に汚染された。もはや日本を訪れるのは危険だ」
これが真実か否か、という問題ではない。風評が我が国の観光産業を大きく傷つけたということだ。
だが幸いなことに、2010年代はASEAN地域の経済成長が目覚ましい頃合いでもあった。特に、2億5,000万人の人口を有するインドネシアでは、もともとが親日的な国というのもあり、日本旅行がトレンドになっている。
風評被害のダメージは、インドネシア人観光客のおかげで回復しつつあるのだ。
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