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【インドネシア市民と日本観光・後編】スキーリゾート再生への道

日本は「夢の桃源郷」

澤田オフィス提供

 

インドネシア人は雪に対して強い憧れを抱いているということは、前編で書いた通りだ。

だが同時に、アメニティーに対する要求の強い人たちでもある。バブルの頃のように「とにかく人を集め、とにかく腹を満たしてやればそれでいい」とはいかない。

もしインドネシア人旅客にレトルトのカレーやラーメンを出せば、まず驚かれ続いて激怒されるだろう。

彼らの祖国の最低法定賃金は、首都でも200米ドルほどである。それでも“夢の桃源郷”を求めて日本へやって来たのだ。「スキーができればそれでいい」などとは決して考えない。

それに、インドネシア人の大半がイスラム教徒だということも忘れてはいけない。料理に対するハラル認証を取得するのは難しいとしても、豚由来の材料とアルコールを避ける『ムスリムフレンドリー』を心がける必要がある。

そうでなくともインドネシアからの旅客は、この旅行が“一生に一度の旅”となる可能性が高いのだ。何度でも日本を訪れることができるのは、日系企業に在籍しているビジネスマンかアッパークラスの人々のみである。その重みは計り知れない。