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妖怪ブームとまちおこし、水木しげるが「現世」に残したもの

町おこしにも貢献した水木氏

以上のような水木氏の貢献や影響からすれば小さな話になるが、氏は町おこしにも貢献している。

氏は郷土愛が強かったため、1993年から始められた鳥取県境港市の町おこしに協力した。同市には『水木しげるロード』が建設され、2003年の『水木しげる記念館』の開館により完成した。

おかげで同市には1993年以降、毎年200万人以上の観光客が訪れ、2010年にNHKで連続ドラマ『ゲゲゲの女房』が放映されると370万人を突破している。

氏の知名度が、同市を中国地方有数の観光地に持ち上げてしまった。

また、氏の自宅に近い調布市の『天神通り商店街』も、ゲゲゲの鬼太郎を始めとする、水木氏の妖怪キャラクターのモニュメントを設置して町おこしを行っている。

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source:http://photosku.com/

 

同市では、ゲゲゲの鬼太郎が車体に描かれた『鬼太郎バス』が走り、同市深大寺の門前には『鬼太郎茶屋・深大寺店』が営業している。

巨星・水木しげる氏が残したキャラクターや物語は、時代を超えて愛される普遍性を獲得したと言える。

心より、氏のご冥福をお祈りしたい。

 

【参考・画像】

漫画家の水木しげるさん死去93歳 「ゲゲゲの鬼太郎」 – 朝日新聞デジタル

『妖怪ウォッチ』は水木しげるを殺したか? – ネットラジオ BS@もてもてラジ袋

※ 飛べない魔法使い / PIXTA

※ kou / フォトスク

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