病原となる細菌だけに反応して変色する絆創膏
細菌の存在を色の変化で知らせてくれる絆創膏を開発しているのは、バース大学とブリストル王立小児病院の研究チームだ。
この絆創膏は、細菌の存在をキャッチすると蛍光色の緑色に変化するが、その色は電気などで発光しているわけではない。
絆創膏に、蛍光色の緑色の染色剤が入ったナノカプセルが仕込んであるのだ。
このカプセルは、病原となる細菌から出された毒素に反応して破れるようにできている。そのため、絆創膏が蛍光色の緑色に変化する。
このカプセルは、人体にとって有害な細菌だけに反応するため、普段から皮膚に存在する無害な細菌には反応しないという。
なお、ここでは動画を紹介しているが、痛々しい子供の姿が映し出されるので、気が弱い人は注意して欲しい。
動画の冒頭でも英語で注意が表示される。
現在の研究段階では、3種類の病原に絆創膏は反応し、無害なバクテリアには無反応だったらしい。
この絆創膏が実用化されれば、細菌の存在をいち早く知ることができるため、感染症を予防できることが期待されている。
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