細菌が抗生物質への耐性を持つ事を防ぐ
この変色する絆創膏が期待されているのは、抗生物質を投与するタイミングを知ることで、不必要な抗生物質を避けることにもある。
というのも、医師は感染症の予防のために、抗生物質を投与し過ぎることがある。その結果、かえって細菌に抗生物質への耐性を持たせて状況を悪くしてしまうことがあるからだ。
しかし、病原となる細菌の存在を絆創膏が知らせたときだけ抗生物質を処方すれば、効果的な治療ができる。
この絆創膏は、既にプロトタイプとしてはできており、2018年には臨床試験を始められる見込みだ。
実用化されれば、感染症を防ぐ有効なツールとなって医療現場を助けるだろう。
【参考・画像】
※ A Bandage That Glows to Warn of the Presence of Bacterial Invaders – MIT Technology Review
※ Un cerotto che individua le infezioni – Wired
【動画】
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