航空・宇宙産業用素材の透過率を向上
クリアガラスセラミックは、航空・宇宙産業などでも用いられるガラスセラミック(結晶化ガラス)を使用し、光学機器に使用できるまでの透過率を実現した新素材だという。
これは、ガラス素材メーカー・株式会社オハラの新開発素材をいち早く採用したものだ。

このクリアガラスセラミックを使うことで、同じ厚さの化学強化ガラスを使用した高強度保護フィルターと比べて3倍以上、従来の通常の保護フィルターと比べれば10倍以上の強度を誇るという。
実際は、強度がある素材を使用しているため、保護フィルターとしての強度は従来以上を実現しつつ、ガラス厚を最大で50%薄くし、軽量化を図っている。
この新製品の名前は『WR CERAMIC PROTECTOR』。さすがに、従来の『WR PROTECTOR』の1.5倍以上の価格になっているが、口径の大きい高価なレンズなどの場合は特に安心感が高いだろう。
こういった強度の高いガラスが出てくれば、これまでガラスが使えなかった場所にも、ガラスが使えるようになってくるかもしれない。
ガラスというのも、一見すると同じようで、さまざまな技術革新がある分野のようだ。
【参考・画像】
※ シグマ
【動画】
※ SIGMA WR CERAMIC PROTECTOR – YouTube
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