仮想現実を体感できるのはもうすぐだ
このところ、仮想現実の技術が次々と身近になってきている。
2014年には、FacebookがヘッドセットメーカーのOculusを買収した。そして一般消費者向けのヘッドセット『Rift』がこの冬に発売されるだろう。
また、Googleやサムスンが、スマートフォンで仮想世界に浸れるデバイスをリリースしている。
これらのデバイスは、リビングに仮想現実をもたらすかもしれないが、ボイドのクリエイターたちは、もっと大がかりな仮想現実を用意している。
まずは、ユタ州のプリーザント・グローヴに、8エーカーのゲームセンターが建設されている。このプロジェクトは、以前インターネットセキュリティ会社のDigiCertを立ち上げた、起業家のKen Bretschneider氏が率いている。
そこでは、6~8人のグループがヘッドセットなどを装着し、仮想現実の世界を20分間冒険するために、一人ずつ34ドルを支払う。すると、60×60フィートのステージを動き回ることになる。
『ボイド』の完成版は、8月か9月までオープンしない予定だが、既にベータセンターが開設され、新しいもの好きの訪問客は、10ドル払うことで6~7分の体験版を試すことができる。そこは30×30フィートのステージが用意されているのだ。
そこでは、古代の寺院や薄汚れた未来的研究施設を歩きながら、待ち受ける巨大なクモやエイリアンと対峙することになる。
また、寺院で見つけたエレベータに乗れば、実際に移動するように感じ、地面に降り立つとジャングルに入ったように感じさせるために、実際に霧が吹き付けられ風を感じ、ジャングルの湿った空間を感じられる様になっている。
なお、『ボイド』では戦闘機に乗ってシューティングする仮想現実を体験できる施設も設置される予定だ。これはかなりテンションが上がる体験になるだろう。
まずは、ユタ州での『ボイド』が成功すれば、日本に上陸することもあるかもしれない。
【参考・画像】
※ The Vision of Infinite Dimensions – THE VOID
【動画】
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