
2015年11月21日、インドネシアの首都ジャカルタ。
高級ショッピングモール『セントラル・パークモール』にて、現地市民の日本旅行を促すための『ジャパン・トラベルフェア』が開催された。このイベントには日系旅行業者や日本の各自治体観光局がブースを出し、“おらが町”の魅力を大々的にアピールした。
その中でも突出した存在感を発揮したのが、甲府市のブースだった。
甲府市、というより山梨県下の自治体は、外国人旅客の誘致に熱心だ。山梨にはまず富士山があり、それに伴う自然があり、特産物もある。そのPR活動は、まさに官民合わせた一大事業となっている。
だがそれは、隣接する静岡県との“富士山戦争”を再燃させるものだった。
Next 富士を仰ぐ両県の明暗