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アニメ映画『この世界の片隅に』プロデューサーが語る、クラウドファンディングの正しい活用法

アニメ・ビジネスのプロが語る

真木氏が講演したのは、2015年12月17日(木)、東京都千代田区のデジタルハリウッド大学が主催した『アニメ・ビジネス・フォーラム+(プラス)』だ。

これは、様々なコンテンツやIT業界で活躍する人材育成を行っている同大学が、毎年実施しているアニメ・ビジネスを目指す人のための講演会。

当日は、3名の業界スペシャリストの講演が行われ、真木氏もそのひとりとして登壇した。

この世界の片隅に03

 

ちなみに、真木氏が代表を務めるGENCOは、アニメ専門のプロデュース会社。企画立ち上げ・資金調達・制作・収益化など、アニメ制作に関わる業務全般に携わるスペシャリストだ。

今回のクラウドファンディングで、『「この世界の片隅に」アニメ化応援委員会』を連名で立ち上げたアニメーション制作会社MAPPA(マッパ)とは、『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』などを一緒に手掛けた仲。

2社はもちろん、『この世界の片隅に』の映画制作も担当している。

 

製作委員会での資金集めが難航

昭和19年~20年の広島・呉を舞台に、戦時中、身近なものが失われながらもなお生きる、主人公・すずさんの暮らしを描いたのが『この世界の片隅に』だ。

こうの史代さんの同名漫画が原作、監督は映画『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直氏だ。

真木氏は、まずクラウドファンディングで資金集めをした理由を「製作委員会では資金集めが困難だった」と語る。

通常、日本では映画などの資金集めは、複数の企業や関係者が集まった製作委員会が行う。

が、今作はあまり名前が売れていない。

漫画自体は、第13回文化庁メディア芸術祭 優秀賞を受賞した素晴らしい内容なのだが、テレビアニメになっていないと、資金が集まりにくいのだ。