氷のタイヤを履いたレクサス「NX300h」が登場
その英レクサスが、昨年末に“氷のタイヤ”を装着した『NX300h』の走行シーンを動画で公開した。
車重が2トン近いクルマを氷のタイヤで支えるとなると、厳密な強度計算や製作過程における温度管理など、様々な難題が存在したと思われるが、今回の動画ではそうした困難なことへのチャレンジを、さらに判り易く表現している。
実物のタイヤ&ホイールをレーザー・スキャナーで測定、氷の塊からNC加工で外形を切り出した後、手作業により4輪を精密に仕上げたそうで、全工程に3ヶ月を要したと言う。
切削加工を行ったのは、英国のベテラン氷彫刻家。
彫刻に使用する氷は、氷結までの時間が短いと透明度が失われることや、2トンの車重に耐える強度を確保するために、マイナス10~20度の間で凍らせる必要があったとか。
タイヤ外周の、トレッドパターンの忠実な再現には耐久性に優れた日本製の“ノミ”を必要としたそうで、総加工時間は36時間に及んだ。
「NX300h」の走行動画
苦労の末、完成した“アイスホイール”にLED照明を仕込んだ『NX300h』は、マイナス30度の冷凍室で5日間保存された後、ロンドン市内の道路を無事走行した。
※ The Lexus Hoverboard: It’s here – YouTube
“不可能を可能に”をテーマに困難なPR活動に挑み続ける“レクサス”。
誕生後26年が経過、現在世界65か国で展開中の同ブランドがメルセデス・ベンツ、 BMWなどのブランド力に、今後どこまで迫れるかが大いに注目される。
【参考・画像】
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