AKIBA発の製品登場で働き方も変わる?
IoTのハードウェア製品を製造・販売し、新しくビジネスを始めたいスタートアップの人たちが多いDMM.make AKIBA。では、実際にここで作り、販売されている製品はすでにあるのでしょうか?
橋場氏、
<2016年にはちらほら出てきそうです。>
岡島氏、
<ただし、それらは、うちができる前、一昨年やその前から頑張ってきた人たちが作っているものですね。
DMM.make AKIBAができてから、会員になって頂き、作り始めた人の製品が出てくるのは、2017年末とか2018年頃になるでしょうね。
ハードウェアの場合は、プロトタイプを作り、トライ&エラーをくり返しながら製品化するため、どうしても時間がかかるんです。>
製品が販売され始めれば、DMM.make AKIBAはさらに注目を浴びるでしょうね。
岡島氏、
<それに加えて、“働き方”の見方や考え方も変わってくると思います。
インターネットの世界では、昔に比べてサーバーが安くなったり、ソフトウェアが簡単に作れるようになったことで、スモールビジネスがやりやすくなりましたよね。同じような事が、ハードウェアの世界でも起こると思います。
今までは、機材などが揃った工場などに行かないと、ものづくりはできなかった。ましてや、ちょっと試作をつくったり機材を使う練習をしようなんてことは、お金が掛かりすぎるし、工場がある企業に属さない限り不可能でした。
それが、ここであれば、多少コストがかかるとはいえ、今までより安い金額でできるようになった。「プロトタイプ製作→テスト→製品化→販売」 といった流れが、大企業に属さない少人数のチームや個人でもできる。
ここで作った製品が世に出ることで、そういった事を知ってもらえば、自ずと働き方の考え方が変わる人も出てくるでしょう。
そういった流れが、結果的にいろんな新しいイノベーションを生むんだと思います。>
【未来探訪#007】に続く
【取材協力】
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