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【プレイバックNASA 2015・後編】国際宇宙ステーションの活躍、地球環境とNASA

「ISS」の成果

まずは、『ISS』での活動から。2015年は、『国際宇宙ステーション(ISS)』に、人が継続して滞在するようになって15年目だという。

これまで、17ヵ国から来た220人以上が『ISS』を訪れた。また、この『ISS』は火星探査においても重要な役割を果たす。

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(c)NASA

 

3月には、宇宙飛行士スコット・ケリー氏が、1年間にわたる滞在ミッションを開始した。8月に、彼はNASAの宇宙飛行士として宇宙滞在時間の記録を更新した。

彼には双子の兄弟マーク・ケリー氏がいる。マークは地球に滞在しているが、スコットが2016年に地球に帰還し、ともに検査を受けることで、宇宙飛行士が長期間宇宙に滞在することによる貴重な医学的、心理学的、生物医学的データが得られる予定だ。

2015年には、トータル16名が『ISS』に滞在したが、そのなかには、宇宙で初めて野菜の栽培を試みた者もいる。そのほかにもさまざまな地球外における地球のための科学的調査を行った。また、この年、7回の補給が行われたが、4種類の異なった宇宙船が約30トンもの物資等を『ISS』に運んだ。

NASAの商業的パートナー企業が、そのうち3つのミッションを担当した。『ドラゴン宇宙船』で2回のミッションを成功させた『スペースX』と、12月に『シグナス宇宙船』で補給を行った『オービタルATK』は、失敗を乗り越えてアメリカの宇宙船による補給ミッションを再開させた。

スペースシャトルの退役後、人を『ISS』に運ぶのは他国の宇宙船に任せているが、アメリカは2017年からふたたび、宇宙飛行士を『ISS』に運べるようにするためのシステムを開発中だ。

5月には『スペースX』が、発射台あるいは上昇中のロケットから、いかに乗組員を素早く安全に脱出させるかを実演することに成功した。

また、2016年に打ち上げ予定の『Bigelow Expandable Activity Module(BEAM)』がケネティ宇宙センターに到着した。

これは、膨張式の寝台モジュールで、長期間の宇宙旅行を可能にする技術のテストに役立つ予定だ。