消耗品ビジネスの終焉
このエコタンク搭載プリンタが登場したことで、今までのインクジェットプリンタビジネスが大きく変わるかもしれない。
これまでのインクジェットプリンタは、本体は低価格なものの、インクカートリッジが高価だった。つまり、本体よりもインクで儲ける消耗品ビジネスだ。
しかし、エプソンは消耗品ビジネスをやめた、ということになる。できるだけインクを安く提供することで、より多くのユーザーにエプソンのプリンタを末永く使ってもらう。そういう方向性にシフトしたということなのだろう。
今後、このようなインク充填型のプリンタが主流になっていくのだろうか。そうなると、各メーカーともプリンタビジネスを変えていかざるを得ないだろう。
サードパーティのインクメーカーが登場?
プリンタメーカーは、プリンタ本体でのビジネスモデルに変える必要が生じる。具体的には、本体で利益を得なければならなくなる。これまでに以上に、魅力的な製品開発をしなければならなくなるだろう。一方で、多少プリンタ本体が高価になるはずだ。
そしてインク。もちろんメーカー純正品がメインとなるはずだが、インクの充填が簡単に行えるようになったことで、サードパーティのインクも続々と登場してくるだろう。
もしかしたら、エコインク搭載プリンタの登場により、これからはサードパーティのインクメーカーが増えていくかもしれない。
プリンタメーカーがインクによりユーザーを囲い込むビジネスから、プリンタメーカーとインクメーカーが並び立つビジネスへ。
2016年は、プリンタビジネスが大きく変わる年になる予感がする。
【参考・画像】
※ エプソン
※ dextroza / Shutterstock
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