ジャカルタにタムリン通りという道路がある。人口2億5,000万人のインドネシアの首都を支えるメインストリートだ。
政府省庁の本部や各国大使館、大手銀行本社、有名外資企業などがタムリン通りには集中している。言わばここはジャカルタの“動脈”だ。
もし、動脈をナイフで切られたら、人間は生きていられない。それと同じで、万が一タムリン通りが何者かに破壊されることになったら、ジャカルタは為す術なく命尽きるだろう。
2016年1月14日、タムリン通りは突如として運命の時を迎えた。
Next 横たわるテロリストの死体