
身の回りに溢れている接着剤。あまりにも種類が多く、我々消費者もその種類や特性について、気に留めることは少ない。
その応用範囲は広く、今では飛行機や自動車のフレームにも接着剤が利用されており、接着剤の高性能化はとどまることを知らない。
紫外線で硬化する液体プラスティック
クラウドファンディング『Makuake』でサポーターを募集しているBONDICは、歯医者さんが開発した、特殊な液体プラスティック。
歯医者にいくと、治療のときに数秒青紫のライトをあてて樹脂を固めることがあるが、これにヒントを得てつくられたという。
BONDIC専用UVライトを4秒間照射するだけで、液体プラスティックが硬化することで接着、固定が可能だ。
このBONDICは、単純に素材と素材をつなぎ留めるだけではなく、それ自体がプラスティックのために硬化後加工ができる。
そのため欠けた部品があったとしても、この BONDICを塗布すればその部品の代替になるという。
また、無色透明というのも、補修後の見栄えが悪くなりにくく、評価できるポイントだ。透明でそのまま使うもいいし、もちろん塗装も可能だ。
使用例では、切れかかったiPhone用ケーブルの補修や、釣竿の欠けてしまった留め具の補修、高価なジュエリーを目立たず補修するものを紹介している。

進化する樹脂
鉄やアルミといった金属素材は、これまで工業製品の中心的素材であった。これをつなぎ合わせるのにボルト、ナット、または溶接が必要だ。
しかし、溶接は大電流が必要なことや、素材が異なるものは溶接できないという課題があった。
そこで、強力な接着剤が登場するわけだが、これ以外にも最新車種のエンジンルームをみると意外なところに樹脂、プラスティックが活躍していることがわかる。
軽くて自由な形が作りやすい樹脂は、活躍の場をどんどんと広げているのだ。
将来プラモデルのように組み立てる、オール樹脂の自動車ができる日がくるかもしれない。
【参考・画像】
※ https://www.makuake.com/project/bondic/
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