
「社長、こんな管理体制じゃ明日にでも交通事故が起きてしまいます」
残念ながら、日本人はその一言が言えない民族だ。“祝詞”の国日本では、常にプラス思考のことを口にしていないといけない。逆に、マイナス思考の言葉を言うと「お前は事故を望んでいるのか!」と返されてしまう。
そんな日本人の悪癖が、軽井沢の大型バス事故という形で露呈してしまった。あの事故で我が国は、未来を担う多くの若者を失ってしまった。これほど理不尽な話はない。
事故につながる要因をデータとして蓄積し、「ここがこうなったら事故が発生するだろう」という研究を日頃から行えば、あの悲劇は防げたはずである。日本人はこうしたことが苦手なのは確かだが、もはやそんな言い訳は許されない。
運送業界は、今こそ意識改革に踏み切るべきだ。
Next データ管理で事故防止へ
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