「情報過多の時代」を生きる
総務省の調査によると、情報消費者が選択可能な形で提供された情報の総量(1年あたり)、いわゆる『選択可能情報量』は、1996年から2005年までの間に約530倍にも増加している。
一方、その情報消費者が1年間に消費できる情報量(『消費可能情報量』)は約33倍と、その増加曲線には大きな開きがあり、消費したくてもし切れないのが現状だ。これだけの情報の中から、より良いものを拾い、追い続けるというのは、当然困難を極める。まさに“情報過多の時代”というわけだ。
そこで、近年重宝されているのが先述のようなキュレーションアプリ。スマホ上で、話題の情報を効率よく収集できるのが大きな強みだ。
しかし、興味のある領域が広ければ広いほど、テーマごとに分けられたタブ移動を強いられ、仕方のないことだが、少なからず煩わしさを覚えるのである。
「世間」と「興味」を切り分け、効率的に情報収集
その煩わしさを払拭し、かつてない操作性を発揮するのが、今回リニューアルリリースされた『ニューススイート』だ。
追うべき“世間”と、自分の“興味”とを切り分け、気分やシーンにあわせ使い分けることができるのだ。具体的には、前者が『ニュース』、後者が『マイマガジン』というタブ区分になっている。
例えば、出社前のビジネスマンであれば、広く世間の情報を拾うため、ニュース全般に目を通す必要があるだろう。一方、仕事帰りの暇つぶしには、自分が興味あるテーマやメディアの情報を、好んで選択するという方も多いのではないだろうか。
従来のキュレーションアプリでは、網羅性が高い一方、“世間”と“興味”が一緒くたになっており、同一アプリ内においてシーン別に使い分ける、といったことは中々煩雑だった。
もっとも、アプリごとに特色も異なるので、「アプリごとシーン別で使い分ける」といったユーザーも中にはいるが、本質的にスマートな使い分けか、といったらそれも微妙なところ。同一アプリ内で簡単に使い分けられてこそ、ようやく効率的といえるのだ。
それでは『ニュース』と『マイマガジン』それぞれの詳細なる特徴を見てみよう。
■1:「ニュース」タブ

“世間”のイマを把握するには、あらゆるニュースの網羅する必要がある。「社会」「ビジネス」といった項目はもちろん、「スポーツ」「エンタメ」「グルメ」といった、各ジャンルのニュースを把握できる。
これらのジャンルは『ニュース』タブの中で、細分化されたタブとなっている。
記事提供元は、大手新聞社や雑誌社、新興ネットメディアなど多岐に渡り、あらゆる視点からの情報に触れることができる。
■2:「マイマガジン」タブ

自分の“興味”をもとに、好きな情報を集約することができるのが『マイマガジン』タブの特徴だ。
メディアごとはもちろん、「東京」などの地名や「ジャイアンツ」などのスポーツチーム名のように、気になるキーワード単位でもカスタマイズ(タブ化)しニュースを集めることができる。これにより、ひとつのキーワードにまつわるさまざまな情報が集まり、蓄積されるため、そのキーワードの時系列の変化を把握しながら、かつ多角的な視点で理解することが出来るのだ。
RSSによるニュースカタログは7,000以上に及び、自分だけのニュースフィードを仕上げるには、もってこいのタブというわけだ。