
ソフトバンクが開発する、人型コミュニケーションロボット『Pepper』。ソフトバンクショップやみずほ銀行、伊勢丹などをはじめとした、さまざまな場所で既に活躍しはじめており、企業の導入事例も徐々に増えてきている。
それに合わせるように販売体制も拡充され、従来の、月に1,000台のオンライン販売だけではなく、先日お伝えしたようにソフトバンクショップ店頭での予約・注文も可能になった。
そんな『Pepper』の販売を、さらに後押しするようなプロモーションをソフトバンクが仕掛けてきた。
未来だと思っていたことがすぐそこまで来ていると思わせるような、ロボット(『Pepper』)だけで携帯電話の契約ができる『Pepperだらけの携帯ショップ』だ。
小売り分野では機械が人の代わりになるか

この『Pepperだらけの携帯ショップ』はソフトバンクが、3月28日から4月3日の期間限定で展開する。
プロモーション用ストアだ。表参道の一等地に1週間限定で展開されるこのストアでは、ソフトバンクの携帯電話の新規契約を『Pepper』が全てこなしてくれる。
果たして、どういった形で契約をすすめてくれるのかはまだわからない。恐らくは『Pepper』をソフトバンクの契約システムGENIEと接続詞、内蔵されるディスプレイに顧客情報を入力させて進めていくというものになるのではないかと思われる。
注意書きに「契約手続きの一部は、ソフトバンククルーがサポートします」とあるように、全てを完璧に『Pepper』でこなすことは恐らく難しいのかも知れない。
また、何か問題が発生したときや、緊急対応用に店員が全くいない店舗というのは現実的ではない。
しかし、ソフトバンクのような、単純な小売ではなく契約業務を含む、若干高度な業務を機械に任せられる可能性が出てきているというのは、技術としては大きな進歩だ。
セルフのガソリンスタンドのよう、に単純な販売だけであればもはや人が必要なくなっている時代。
機械は、どこまで人の仕事をこなすことができるのか。また、人間はどのようにして機械に奪われない価値のある仕事を作り出すことができるのか。
この『Pepperだらけの携帯ショップ』、新時代について改めて考える良い機会になりそうだ。
【参考・画像】
※ 世界初! ロボットだけで接客する携帯電話ショップを期間限定でオープン – ソフトバンク
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