自力で飲料水をカンタンに作ることができる
『Fontus』は取り込まれる風を急速に冷やすことによって、その湿気で飲料水を生産するガジェットだ。オーストリア人のKristof Retezár氏によって進められているプロジェクトで、クラウドファンディングにて販売しようと計画しているとのことだ。

仕組みとしては、湿った空気が装置に流れると、吸入口にある小さな“歯”に水滴つき、水が貯まるようになっている。装置を稼働させるための電力は、本体に内蔵されているソーラーパネルから供給されるというエコな仕組みが採られている。
仕組みに関しては以下の動画『FONTUS – Self-Filling Water Bottle Converts Humid Air into Drinkable H2O – YouTube』もご覧いただきたい。
湿度の量にも左右されるが、約1時間で500ミリリットルの水を生産できるそうだ。
風を取り込む吸入口の部分は、ホコリや虫除けフィルターがついており、純粋な飲料水が得られるように工夫されている。このように風を必要とするため、自転車などに取りつければ、効率的に水を生産することができるだろう。

2016年の秋にも、クラウドファンディングで100ドルで販売できるようにしたいとの思惑があるそうだ。
これが登場すれば、サイクリング中の水分不足を解消できるだけでなく、世界中の水不足解消のための手段の一つになるかもしれない。
【参考・画像】
※ fontus
【動画】
※ FONTUS – Self-Filling Water Bottle Converts Humid Air into Drinkable H2O – YouTube
【関連記事】
※ これ1本で1000リットル!どこでも水分補給できる「ライフストロー」があれば災害時も安心
※ 時代はペットボトルレス!持ち運べる水「Ooho!」の作り方
※ 水の使用量を84%削減した「パタゴニア・デニム」に見るリアルな危機感
※ 【未来探訪#009】台風で発電!エネルギーシフト時代に挑む「下町風力発電」チャレナジーの挑戦
- 1
- 2