映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場し、未来のスケートボードとして誰もが一度は憧れたホバーボード。レクサスが実際に開発に成功したことでも話題になったが、そのホバーボードをさらに上回るフライボードが誕生した。
ただフライボードといっても、グーグルのから話題を呼び海辺のレジャーといて人気を集めているものではない。この動画に登場する「フライボード・エア」は、さらに一歩先行くプロダクトとなっている。
操縦者のほか、スタッフ3名がスタンバイし手元のスイッチを握ると…?
フワーッと滑らかに空中へ!しかも、これまでのフライボードのようなホースなどは見当たらず、まるで魔法のじゅうたんのよう。
最高速度は約時速50km
角度によっては、ボードの下部からの噴射が確認できるほか、水面には水しぶきが上がっていることがわかる。どうやら従来のウォータージェットの代わりに、タービンエンジンが搭載されている様子。
操縦しながらボードの高度はどんどん上昇していき、くるりと横に360℃回転する動作も行われる。足元は足を置くスペースしか無いように見えることから、手元のレバーで操作をしているのだろう。
最後には「TEST ONE COMPLETED」の文字と、フライト時間と最高速度が表示される。およそ4分間のフライトで、なんと時速55kmのスピードが出ていたことが明らかに。
残念ながら、まだ一般への発売はされていないけれど…
「フライボード・エア」の開発元は、フライボード製品のメーカーZapata Racing。ここの創業者であるZapata氏は、元プロジェットスキー選手で世界チャンピオンの肩書きも持つ。安全ベルトやハンドルも無く小さな足場のみで空を飛び回るこのフライボードも、そんな彼だからこそ乗りこなせているのかもしれない。というのも、安全面を考慮し一般市場への販売は現在おこなわれていないからだ。
とはいえ、そこさえクリアーすれば現在普及している水圧式のフライボードと同様に広く浸透する可能性はある。たとえば、乗り物の安定性を操縦する人のバランス感覚ではなく、コンピューターシステムで制御すれば難しいことではないのかも…?と妄想は膨らむ。
またドイツの大手配送会社DHLが、欧州初となる「ドローン配送」を始めたことで注目があつまっている。最小限の装備で、しかも安定性を維持しつつ人やモノを空に浮かべるホバリング技術は、今後ますます発展していく注目の分野だろう。
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