立体物を誰でも手軽に生産できる3Dプリンター。個人や企業を問わず広く浸透してきたが、この世界初となるスマホ対応3Dプリンター「OLO(オロ)」は、スマホを3Dプリンター化してしまうデバイスとして注目が集まっている。
スマホ画面か物体が飛び出してくる!?
まず、スマホで専用アプリを起動。スマホの上にシート状のパーツを敷いたのち、全体に覆いかぶせるように箱状のデバイスをセッティングする。
スイッチを入れると、プリントがスタート。その様子は、まるでスマホの画面から徐々に立体物が飛び出してくるように見える。
3分ほどで、ほぼ完成形に!
最後にパーツ下部が切り離されて、無事完成!このように中が空洞になっている網目状の複雑なオブジェでも問題なくプリントアウトできるようだ。
スマホの光を利用してプリントアウト
その仕組みは、印刷時にスマホの画面には立体物の断面(レイヤー)が表示され、そのバックライトと専用インクが反応し出力されていくというもの。また、画面に収まる範囲内ならば異なるオブジェを同時に出力することも可能となっている。
専用のソフトで3Dモデリングを作成し出力できるほか、カメラで撮影した人物のフィギュアを作成することもでき、iPhoneだけでなくAndroid各種やWindows Phoneなど、あらゆる種類のスマホにも対応しているとのこと。
世界初のスマホ3Dプリンターが約1万円で手に入る
「OLO(オロ)」は、Kickstarterで出資を募集し、1万5000人を超える支持者から、なんと230万ドルの出資を獲得。
開発者の「一人でも多くの人に利用してほしい」という願いから、1個99ドル(約11,000円)という低価格に設定されている点も魅力的だ。
いまや広く普及しているとはいえ、その大きさから一般家庭への導入ハードルが高かった3Dプリンター。しかしOLOが一般発売となった暁には、趣味のアクセサリーやアート作品、仕事で用いるパーツ作りまで、省スペースで簡単にできてしまう。
3Dプリンターが「一家に一台」となる日も夢ではなさそうだ。
【参考】