ロボットやスマートフォンに内蔵され、日常生活で触れる機会がぐっと多くなった人工知能。

ただし、ときに的外れだったり、あるいは妙に意味深長なことを言ったりと、その受け答えに違和感を覚える人も多いだろう。人工知能を、より人間の感覚に近づけるために必要なこととは……?
そこでロボット研究家のヘザー・ナイト女史が目をつけたのは、舞台上でさまざまな感情や表現をあらわす「お笑い」だった。
登場する「お笑い芸人ロボット」の名前はデータ。あらゆるジョークのデータベースを持ち、観衆の笑い声や拍手、ブーイングなどのリアクションによって披露するジョークを使い分ける。
テクノロジーを愛する彼女は、ロボットがより表現力を持って社会のなかで私たちと関われるよう「芸術」に目を向けた。その芸術表現のひとつが「お笑い」だったのだ。
「テクノロジーによって芸術を生み出すのではなく、芸術にテクノロジーを付与することで、もっと大勢の人にテクノロジーへの興味を持って欲しい」という彼女の願いを具現化したロボット・データ。そのお笑いの腕前はいかに……?
【参考・動画】
※ ヘザー・ナイト「シリコン製のコメディ」 | TED Talk Subtitles and Transcript – TED.com