映画『ペット』では、飼い主が外出したあとのペットたちの行動がおもしろく描かれている。そう、ペットと暮らす人が気になるのは外出時にペットがどのように過ごしているかということだ。
私は長年猫たちと暮らしてきたので、猫に留守番させて外出することに慣れている方だが、それでも不意に、「今、何しているだろう」と気になることがある。
そんなときのために、これまでもさまざまなウェブカメラが登場してきたが、据え置き型ではどうしても目が届かない部分があった。
それならば、カメラも動かせるようにすれば良いではないか、と遠隔操作ができる監視カメラ『ilbo』が登場した。
自走できるカメラ
『ilbo』の発売を開始したのは株式会社エクストラン。
『ilbo』は本体下部に車輪がついている移動式カメラで、自宅にWi-Fi環境があれば、スマートフォンやタブレットから遠隔操作できる。
遠隔操作できるのは、前進や後進、左右旋回と本体自体の移動だけでなく、カメラの確度も70度まで上げることができるため、ほぼ死角を無くして部屋全体を見回すことができる。
また、移動できるので、ペットが何かしているようだがよく分からない、といったときは、近付いていくこともできるし、見えやすい方角に移動することもできる。
これだけの監視能力があるので、当然ペットを見守るだけでなく、店舗や事務所の防犯用カメラとしても使えそうだ。
ペットに話しかけることもできる
『ilbo』にはマイクとスピーカーも搭載しているため、双方向の音声通話ができる。
だからペットがいたずらをしているときに注意したり(言うことを聞くかどうかは日頃の躾けしだいだが)、ペットの鳴き声を聞くこともできる。
また、暗視機能や温度センサーも搭載しているため、暗い中での様子を確認したり、室温が快適に保たれているかどうかを確認する事もできる。
ちなみに、『ilbo』の段差乗り越え能力は8mm以下となっているので、薄めの絨毯くらいであれば乗り上げることができそうだ。
将来は室温コントロールも遠隔操作で
『ilbo』には他にも、遠赤外線リモコンが内蔵されている。これは将来的にエアコンの操作を可能にしようとしている準備のようだ。
この機能が使えるようになれば、外出してから室温が予想以上に上がってしまった場合など、遠隔操作でエアコンを調整することができるので安心だ。
なお、現在はiOSバージョン8.4以降に対応しているが、秋頃にはAndroidにも対応する予定だ。
これで外出時のペットの心配が解消されるかもしれない。
【参考】
※ お家の中をパトロール!お留守番カメラ「ilbo」発売開始!!これからはPet×IoT – 株式会社エクストランのプレスリリース