
これまでさまざまな指輪型ウェアラブルデバイスが登場してきたが、どちらかというとガジェット好きな人たちのためのお便利グッズ的な製品が多かった(「魔法の指輪が現実に“ジュエラブルデバイス”が次々と登場」)。
しかし、今回紹介するのは、まったく新しいコンセプトでとてもシンプルな用途の指輪型ウェアラブルデバイスだ。
これ、残念ながら一人では使えない。
このウェアラブルデバイスは、恋人がいる人や既婚者のために作られた製品だからだ。
いろいろできないウェアラブルデバイス
恋人同士や夫婦で一緒に身に付けているものといえば指輪だろう。諸説あるようだが、古代ギリシャやエジプトでは、薬指が心臓につながっていることから、男女が薬指に共通の指輪をはめることがお互いの心と心をつないでいることを意味したという。
まぁ、この説が正しいかどうかわからないが、指輪をしあうことでお互いを大切な人だと実感したいという気持ちを持つことはあるだろう。
そんな気持ちをもっと感じられるのが、お互いの心臓の鼓動を知ることができる指輪型ウェアラブルデバイスの『HB Ring』だ。
『HB Ring』の機能はいたってシンプルで、相手の心臓の鼓動を知るためだけにある。決して、メールの着信や、スマートフォンの遠隔操作といったいろいろできるガジェットではない。『HB Ring』はタップすることで、相手の心臓の鼓動の状態を、光で確認することができるのだ。
『HB Ring』が相手の心臓の鼓動をキャッチすると、指輪の中央のラインが赤く点滅する。
つまり、離れていても、お互いの心臓の鼓動を感じることができるというわけだ。
ロマンチックではない無粋な表現をすれば、お互いの生存を確認できるということになる。
お互いの鼓動を確かめ合うウェアラブル
機能がシンプルなため使い方も簡単で、まずはスマートフォンに専用アプリをインストールして、Bluetoothで『HB Ring』と接続する。そしてアプリで相手とペアリングすると、あとは離れていてもお『HB Ring』の点滅で互いの鼓動を知ることができるようになる。

『HB Ring』にはローズゴールドモデルと価格を抑えたステンレススチールモデルがあり、それぞれ指輪のサイズは6種類用意されている。
傷が付きにくいようにサファイアクリスタルが採用されており、防滴仕様にもなっている。

フル充電で14時間の連続使用が可能となっているが、スタンバイ状態であれば160時間維持できる。
そして充電器がお洒落だ。ピアノブラックの指輪ケースになっており、指輪一つずつを収めるシングルタイプと、二つを収めるダブルタイプがある。

常にお互いの鼓動を感じていたい、などとはこそばゆい表現だが、そんなふたりには魅力的なウェアラブルデバイスではないだろうか。
ただ、充電切れの際の動作について調べられなかったが、単なる相手の充電切れなのに、鼓動がキャッチできないと慌てる心配はないのだろうか。
【参考】
※ See and feel the real-time heartbeat of your loved one on your ring. – HB Ring