
2020年からは、いよいよ義務教育でプログラミングを必修にすべく検討がはじめられている。
どのようなカリキュラムになるのかわからないが、ほかの科目同様に、授業になかなかついて行けない生徒も出てくるのではないだろうか。
そして、一旦分からなくなると、もう「プログラムなんて大嫌いだ……」という、場合によってはIT全般に対するアレルギーも起こしてしまうかもしれない。
そうなると、できるだけ早い段階で、プログラミングは楽しいものだ、と感じられる機会を与えてあげることが重要になってくるかもしれない。
そこでこれから大きな市場になりそうなのが、プログラミングは面白いものだと体験できるおもちゃだろう。
プログラミングを体験できるおもちゃ
マテル・インターナショナルが2016年2月にニューヨークトイフェアで発表したプログラミング体験用のおもちゃが、『プログラミングロボ コード・A・ピラー』だった。
そのため、すでに米国では話題になっていた『プログラミングロボ コード・A・ピラー』だが、いよいよ9月中頃から日本でも発売されることが発表された。
『プログラミングロボ コード・A・ピラー』は、3歳~6歳を対象とした、遊びながらプログラミングの感覚を身に付けられるという、イモムシ型ロボットというユニークなおもちゃだ。
イモムシの胴体が8つのパーツで構成されているのだが、各パーツには、動き方や音、光などの仕掛けが既にコーディングされている。
つまり、これらのパーツをどう組み合わせるかで、イモムシロボットの動きが決まってくるのだ。
これは楽しそうだ。
遊びながら論理的思考の習慣を付ける
『プログラミングロボ コード・A・ピラー』の8つのパーツには、4種類の機能が組み込まれている。
すなわち、前進、右折、左折、音を鳴らすだ。
これらのパーツはUSBコネクタで子どもでも簡単に接続できるようになっており、パーツの繋ぎ順でイモムシロボットの動きを制御できる。

たとえばリビングの床に、いくつかのぬいぐるみをおいて、それらをイモムシロボットがよけながら進むにはどうしたらいいか、ということを子どもに考えさせるのだ。
子どもは、イモムシロボットがぬいぐるみにぶつからないでゴールにたどり着けるように、胴体のパーツを試行錯誤しながら組み合わせることになる。

おもちゃをきっかけに優秀なエンジニアが生まれるかも
イモムシロボットが思ったとおりに動くまで、試行錯誤しながらパーツの接続順を変えていく段階で、子どもが論理的思考を行う習慣が付き、プログラミングを体験できるというのが、この製品の目的となっている。
このようなおもちゃで幼少時より遊びながらプログラミングに親しんでおけば、将来義務教育でプログラミングの授業が始まったときも、アレルギー反応を起こすことなく授業に参加できるかもしれない。
そして、そんな子どもたちの中から、優秀なエンジニアが育つことを、期待できるかもしれない。
【参考】