
ドローン界に怪物現る!
なんと、世界最大の積載量200キロを可能にしたジェットエンジン付きのドローンが登場した。
昨今の小型軽量化をあざ笑うかのようなこのドローンの名は『JumpJet X(ジャンプジェットエックス)』。
この怪物ドローンは10月17日に、群馬県長野原町にてテスト飛行を実施した。
積載量も速度も飛行距離も怪物なドローン
『JumpJet X』の開発を行ったのは群馬県みなかみ町でドローンの開発を手がけているスタンダードムーブ株式会社。
『JumpJet X』が世界最大の積載量であるというのは、同社調べによる。
『JumpJet X』が怪物なのは、世界最大の積載量だけではない。その速度も時速600キロという速さで、これはリニア車両「L0系」の記録である603キロに迫っている。
しかも航続距離も最大120キロというから、何もかもが桁外れなのだ。

テスト飛行は群馬県長野原町の自治体の協力を得て行われた。
また、『JumpJet X』の開発は、2013年から行われていたので、3年かけてようやくテスト飛行にたどり着いたということになる。
しかもデザインにもこだわりを持ち、デザインディレクターにはイタリア人以外で初めてフェラーリのデザインを手がけたという奥山清行氏が関わっている。
同氏は新幹線のデザインも手がけた一流の工業デザイナーだ。
安全性も怪物にふさわしい対策
『JumpJet X』は8個のジェットエンジンを搭載しており、もしもそのうちの3個までが故障しても、問題なく飛行できるという。
確かに、このクラスのドローンが墜落してきたら、かなりの惨事となるだろう。
飛行制御装置も3個搭載しているが、そのうち2個は予備である。
推力は40キロのエンジンが8個搭載されているので合計320キロとなる。
そして現在、バイオ燃料による飛行もテスト中だとしている。
災害時の頼もしいドローンを目指す
開発会社は、『JumpJet X』をこれまでの電動モデルとは全く異なるコンセプトの開発だとしており、高出力で積載量を大きくし、移動速度も高速にすることで、実用化されれば災害時に大きく貢献できるとしている。
災害大国日本において、頼もしいドローンに仕上がることを期待したい。
【参考】
※ 世界最大*の最大積載量を誇るジェットエンジン付きドローンJumpJet X(ジャンプジェットエックス)のテスト飛行を実施!|スタンダードムーブ株式会社 – PRTIMES