
なんだ夢だったのか……。
いい夢ならもっと見ていたかったと思うことがあるし、悪夢だったら、これは夢なのだからとわかれば恐れずに済む。
もし、夢を見ているときに、これは夢だと教えてくれるガジェットがあったら欲しくはないだろうか。
そんなガジェットがクラウドファンディングで目標額を達成し、製品化が期待されている。
そう、夢を見ているときに、それが夢であることを教えてくれるというのだ。
睡眠をトラッキングして守る
そのガジェットは、『iBand+』というEEG(脳波、脳波測定)ヘッドバンドで、脳波と体温、心拍数を検出して睡眠をコントロールすることができるというものだ。
使い方は簡単で、『iBand+』を頭にセットし、BluethoothでiPhoneと接続するだけだ。
後は専用アプリが睡眠状態をモニタリングする。

『iBand+』を装着すると、脳波や体温、心拍数をトラッキングし、その状態に合わせてcompact pillow speakersから流れる音楽の種類や音量を調節する。

そして眠りに入ったことを検知すると、ホワイトノイズで睡眠を守り、理想的な睡眠に誘導してくれる。
やがて朝になれば睡眠サイクルから快適に目覚められるタイミングで音とまぶたに向かって照射する明かりですっきりと目覚めさせてくれる。
夢の中の自分に、夢であることを知らせてくれる?
しかし、おそらくクラウドファンディングで『iBand+』を支持した多くの人が注目しているのは、もう一つの機能だろう。
それは、『iBand+』が明晰夢を見せてくれるという機能だ。
明晰夢とは、夢を見ているときに、それが夢であることを自覚している夢のことを言う。
この明晰夢については、まだよくわかっていないのだが、多くの心理学者がちが明晰夢が創造力や問題解決能力、そしてスポーツや言語の上達に関わっているのでは無いかと考えている。
しかし、明晰夢は滅多に体験できるものでもない。
そこで『iBand+』が、夢を見ているときに、これは夢だと教えてくれるのだ。
明晰夢をコントロールして能力向上?
『iBand+』は脳波からレム睡眠の状態を検知し、まぶたに設定した色の光を照射してcompact pillow speakersから音を出すことで、夢の中のユーザーに信号を送ってくれるのである。

その信号を夢の中でキャッチしたユーザーは、今自分が夢の中にいることを悟ることができるという。
もし、自分が夢を見ているのだと自覚できれば、夢をコントロールできるらしい。

が、筆者には、こればかりは自分で確かめてみなければちょっと信じがたいと思っている。
同時に、本当にできるのであれば、是非、明晰夢をみたいとも思っているのだ。
明晰夢で創造力ほかの能力が向上するのであれば、まさに「果報は寝て待て」を地でいくガジェットとなるだろう。
【参考】