
長年、犬を飼っている人なら、犬の気持ちはおおよそわかるだろう。
犬を飼ったことがない私でも、犬が喜んでいるのか怖がっているのかといったおおよその感情はわかる。
それは、顔つきや姿勢、そしてしっぽの状態でわかるのだ。
しかし、じっとしているときなど、どんな気持ちでいるのかわからないとも多い。
そんなとき、もっと犬の気持ちがわかれば、お互いに幸せな時間を過ごせるにちがいない。
そこで、見た目だけではわからない心拍数の変化から、犬の気持ちを色で知らせてくれるハーネス型デバイスが登場した。
その名も『INUPATHY(イヌパシー)』。
心拍数の変化から犬の感情を読み取る
『INUPATHY』はハーネス型デバイスで、犬の心拍数からリアルタイムで犬の感情を解析する。そしてその結果を、デバイスの背中側に搭載されたLEDの発光色で知らせてくれる。
心拍数から感情を解析するためには、HRVシステムと呼ばれる特許出願中の心拍変動解析技術が使われている。
その結果、興奮状態、リラックス状態、喜んでいる状態、集中している状態が検出できるという。
興奮しているときはLEDが赤色に発光し、リラックスしているときは青色に発光し、うれしいときにはレインボーに発光し、集中しているときは白く発光する。

『INUPATHY』はフル充電すると4~8時間駆動し、防滴仕様であるため、一緒に散歩に出かけてドッグランで遊ぶくらいの間は余裕で使えそうだ。
感情だけでなく、健康管理やおすすめの遊び方もアドバイス
『INUPATHY』は遊んでいる時以外も、作動している間はずっと犬の心拍データを取得し続けている。

そのデータはクラウドに蓄積され、スマートフォンで確認することができる。そのことにより、犬の日々のメンタルチェックだけでなく、健康管理も行えるようになっている。
また、アプリは愛犬との遊び方までアドバイスしてくれる。
さらにクラウドを通して、同じ愛犬家たちとの交流も可能なため、犬を飼う上での相談や情報交換などもできそうだ。

ネコパシーも期待したい
『INUPATHY』は12月から発売される予定だ。
ところで私は犬ではなく愛猫家なので、『ネコパシー』も開発して欲しいところだ。
ただ、猫の体のサイズからすると、そうとう小型・軽量化しなければ、装着しているあいだはずっと不機嫌ということになってしまいそうだ。
もっとも、何を考えているのかわからないところも、猫の魅力なのだが。
【参考】