
かなりまずい。
いよいよ国内でも、人工知能(AI)がライターの仕事を奪いにやってきた。
メディアコンテンツのテキストをAIに書かせるメディアが登場したのだ。
まだ色々と不具合があるようだが、AIの進歩と学習能力を考えると、あっという間に、ネット上の記事のほとんどがAIによって作成されていた、という事態になりかねない。
本格的に、WebコンテンツをAIに書かせる
国内で始めて本格的にAIでWebコンテンツの記事を作成しはじめたのは、株式会社ビットエーが運営する『BITA デジマラボ』だ。

同社は米Articoolo.Incと提携し、人工知能ライティングツールである『Articoolo』を利用して、Webコンテンツの記事をAIで作成して公開することを開始した。
『Articoolo』はまだ日本語に対応していないため、当面は英語で記事を作成させて、人間が日本語に翻訳するという方法で運営する。
この運営で日本語の記事を作成するためのフィードバックを開発元におこなうことで、日本語による記事作成技術の開発に役立てるという。
日本語への対応ができていないが、手間が削減できている
『Articoolo』の活用方法はおおよそ次のような段取りになる。
まず、生成させたい記事のキーワードを『Articoolo』に入力する。
すると『Articoolo』がインターネット上から情報を収集して自動的に記事を作成する。
このとき、『Articoolo』は記事を作成するだけでなく、要約やリライト、タイトルの生成まで行う。貼り付ける画像の指示も行えるという。
そしてできあがった英文の記事を、人間が日本語に翻訳する。
この手順を踏むことで、従来よりもコンテンツ作成の手間を削減できるという。
AIの進化と学習能力を考えると脅威
まだ『Articoolo』が生成する記事の品質は満足できるレベルではないとしているが、日々学習を重ねることで、品質が向上しているというから驚異だ。
『Articoolo』のようなAIライティングツールが、日本語に対応するのは時間の問題だろう。
しかも、疲れを知らない学習能力を持っているため、使えば使うほど品質が良くなってくるはずだ。
我々ライターは、AIでは書けない記事とはどんな記事だろうか、と真剣に考えねばならない段階になっている。
たとえばイベントの取材や人物へのインタビューといった仕事だろうか。
本当に脅威である。
【参考】