
キーボードも日々進化している。
現在では投影式のプロジェクションキーボードというものが普及しつつある。テーブルの上にレーザーでQWERTY配列を映し出す、というものだ。SF映画にしかなかった光景が、ついに現実のものになった。
そしてプロジェクションキーボードの大きな特徴を挙げれば、「各国配列のものをひとつにできる」という点である。
全世界対応のキーボード
クラウドファンディングサイト『Kickstarter』に、このような製品が登場した。
4カ国語対応プロジェクションキーボード『iKeybo』である。
スマートフォンのスタンドホルダーを兼ねるこの製品、英中西亜のキーボード配列にそれぞれ切り替えることができる。この4言語は地球上のほとんどすべての地域をカバーしているから、これから世界市場を狙うiKeyboの意図が見て取れる。
さらに、この製品はピアノの鍵盤も表示可能だ。スマホ2台を使ったピアノ演奏の動画がある。
これを見る限り、工夫次第では本物のピアノに匹敵する演奏も可能かもしれない。iKeyboを使った新しい表現も、これから繰り広げられるはずだ。
「1台4言語」ではない紛らわしさ
iKeyboの予定価格は159ドル(約1万9,000円)。もちろん、Kickstarter内では値引き提供されている。
だがよく見れば、この製品は「4言語とピアノ鍵盤がすべて含まれている」というわけではなく、どうやら「1台につき2種類まで」らしい。Kickstarterの提供枠では「1言語+ピアノ鍵盤」と「2言語」のiKeyboが用意されていて、ユーザーは希望の搭載言語をあとでオーダーするという仕組みである。
「バイリンガルセット」という表題をつけながら2言語しか選べないというのは少々期待外れの感もあるが、それでも最大10時間動作のバッテリー容量という強みがある。持っていて損はない製品だ。
【参考・動画】
※ iKeybo: World’s Most Advanced Projection Keyboard and Piano – Kickstarter