
ここ10年で大発展した産業は何か。
いろいろあるが、筆者は敢えて「スマホケース産業」と答えたい。
スマートフォンが登場すると、それを保護するケースが開発されるようになった。スティーブ・ジョブズは「スマホのボディーは傷がついて当然」と考えていたようだが、我々凡人の感性ではやはりスマホについた傷は気になってしまう。
世界のIT業界がスマホ中心に回っている以上、ケース産業は傾き知らずと断言してもいいだろう。
目玉は「イヤホンジャック」
クラウドファンディングの巨人『Indiegogo』に、面白い製品が登場した。
それが『iStand7』というスマホケースである。
ネーミングは明らかにiPhone7の存在を意識していて、正直いいセンスとは言えない。だがその機能は大いに注目すべきだ。
このケースは、フレームが外れるようになっている。それはすなわち「スマホを立てる」という機能があるということだが、この製品自体が3,000mAh容量のバッテリーになっているという特徴も見逃せない。
また、上位機種の『iStand7A』と『iStand7Pro』はイヤホンジャックを備えている。もちろん、ユーザー間で議論にもなった「iPhone7イヤホンジャック問題」を解決するためだ。
資金調達はすでに成功
こういう製品が出るということは、イヤホンジャックを廃止したAppleの判断はまずいものだったという証拠かもしれないが、同時にユーザーがどのような機能を求めているかということも読み取ることができる。
iStand7は、目標額に対してすでに140%もの資金を調達している。残り期限48日の段階でこの数字なのだから、キャンペーン最終日には目の飛び出るような額を達成してしまうかもしれない。
この分野の新製品リリースは、2017年も相次ぐはずだ。今後、どのような機能がスマホケースの中に搭載されるのだろうか。目が離せない。
【参考・動画】
※ iStand7: Slim All-In-One Case for iPhone 7&6 &Plus – Indiegogo
※ iStand 7- The First iPhone 7 Battery Case with Kick-stand and Headphone Jack – YouTube