
台湾は日本にも増して、野球が盛んな国だ。
これは台湾が蒋介石入島後から一貫してアメリカ陣営に属していたというのもあるが、それならばフィリピンやインドネシアあたりも西側諸国に参加していた国である。だが東南アジアでは野球が普及せず、なぜか台湾や韓国で定着した点は文化人類学の研究材料になるかもしれない。
その台湾から、目の飛び出るような製品が登場した。
投球データを解析するボール
野村克也氏がストライクゾーンを9分割したデータ野球を導入してから、この競技は急激に高度化した。
現代野球は、物理学の世界である。ピッチャーの投球は速度、角度、回転数、ストライクゾーンを理想の位置に持っていかなければならない。だが、それらを目に見える数字として算出してくれる装置は存在するのだろうか?
ないことはない。だが、そうした大掛かりな装置を個人が所有することは難しい。
そんな中、台湾のスタートアップが『Strike』という製品を発表した。これは「スマート野球ボール」と言うべきか。見た目はただの硬式ボールである。
だがこれはスマートフォンと連動し、投球の際の速度やコースといったデータを液晶画面に表示してくれるのだ。
まさにID野球を具現化したような製品だ。若いピッチャーを要請するにも最適である。少なくとも、とある野球バカの父親が開発した養成ギブスよりは遥かに使える発明品だろう。
2017年期待の製品
販売予定価格130ドル(約1万5,000円)のこの製品、Kickstarter内では79ドル(約9,200円)で提供されていた。「されていた」という過去形は、すでに枠が埋まってしまったからだ。
もちろん、資金調達キャンペーンは残り1ヶ月近くを残した状態ですでに成功している。もしかしたら日本からも、多数の注文が入っているのではないか。
市場投入の暁には、必ずや話題になるであろう注目の逸品である。
【参考・動画】