
買い物から帰ってきて、買ってきた商品をしまうときになって、「あれ買うの忘れた!」ということがある。
あるいは、あれを飲もうと思って冷蔵庫を開けたら、家族の誰かが最後の1本を飲み終えていた、ということもあるかもしれない。
そんな事態を防ぐために、ゴミ箱を活用するガジェットを紹介したい。
ゴミ箱に取り付けるだけで、捨てられたものから買い物リストを作成してくれる『GeniCan』という製品だ。
何が捨てられたのかスキャンする
『GeniCan』はゴミ箱の内側に取り付ける小さなデバイスだ。実はこのデバイスはバーコードリーダである。
つまり、マヨネーズやケチャップなどの使い切った容器や、空になった洗剤の容器、あるいは飲み終えたビールの缶など、捨てる際にゴミ箱に取り付けられた『GeniCan』にバーコードを読ませるのだ。

すると『GeniCan』は、今何が捨てられたのかを検知し、スマートフォンの専用アプリにデータを送信する。
バーコードが無い商品、たとえばペーパータオルの芯を捨てるときなどは、「ペーパータオル」と話しかければ良い。
すると『GeniCan』の音声認識機能が捨てられた商品を音声から解釈してアプリのリストに追加する。
そして買い物に出かけた先では、いつでもアプリで最新の買い物リストを確認することができるので、買い忘れると言うことがなくなるというわけだ。
DRS対応で自動発注もできる
『GeniCan』のさらに便利な機能は、買い物にすら出かける必要を無くす機能だ。
それは、Amazonが始めた「Amazon Dash Replenishment Service(DRS)」に『GeniCan』が連動するためだ。
DRSは、このサービスに対応した家電品の消耗品がなくなると自動的にAmazonに商品を発注するサービスである。
たとえば、DRSに対応しているプリンターのインクが少なくなると、プリンターが自分でAmazonにインクを発注するという具合だ。
つまり、『GeniCan』は補充が必要な商品が捨てられたことを検出すると、その商品が自動的に発注されるということになる。
人はだんだん自分の注意力や記憶力を使わなくなる?
そのほか、『GeniCan』にはゴミ箱の容量を確認するセンサーも搭載されているため、そろそろゴミが一杯だよ、ということもしらせてくれるようだ。
また、『GeniCan』は単3電池4個で最大1年間作動する。
現在、公式サイトで2017年の早い時期に出荷を開始するとして124.99ドルで予約を受け付けている。
このようなガジェットが充実することで、人の生活には注意力や記憶力がだんだん必要なくなってくるのだろうか。
【参考】
※ GeniCan | Your garbage can just got smart.
※ Make Your Dumb Trash Smarter with GeniCan
※ GeniCan scans your trash to make grocery lists and arrange delivery