
ギターは手軽に始められる楽器の一つだ。
そのため、何か楽器を演奏できるようになりたい、と思った人の多くがこの楽器を手にする。
案外簡単に弾けるのではないか――。
そんな気持ちで始める人も多いだろう。
ところが音符の読み方から分からない人にとっては、教則本を買ってきたものの、どの弦のどこを押さえればよいのか分からない。
そして早々に挫折してしまう人も多いのではないだろうか。
そんな人たちをピカピカ光りながら導いてくれるデバイスが登場した。
LEDの発光で、弦の押さえるべきところを教えてくれる『Fret Zeppelin』だ。
ギターの練習を光で導いてくれる
『Fret Zeppelin』はすでに持っているギターのネックに取り付けるだけで、スマートフォンやタブレットと連動して弦のどこを押さえるべきかをLEDの光で教えてくれるデバイスだ。
アプリで練習したい曲を選べば、『Fret Zeppelin』が弦を押さえるべきところのLEDを発光させる。
単音の位置も示せるし、和音(コード)で同時に押さえるべき位置も示すことができる。

そのため譜面が読めない、あるいはその音程を出すためにはどのフレットを押さえればよいのか分からない、という初心者でも正しい位置で弦を押さえることができる。
さまざまなギターに装着可能
『Fret Zeppelin』は指板に装着して使用するが、非常に薄い設計なので、演奏の邪魔にはならない。また、特殊な加工がしてあるため、指板に貼り付けても楽器を傷つけることはないという。
ネックの長さはギターによって異なるが、ほとんどのギターに装着できる。
ギターの種類も、アコースティックギターでもエレキギターでも使用できる。
『Fret Zeppelin』がLEDの発光で導いてくれるのは、演奏したい曲だけでなく、各種スケールを表示することもできるので、ペンタトニックで演奏するといったこともできそうだ。

また、カポタストを装着した場合やボトルネック奏法などで使う1、5、6弦をそれぞれ1音下げたオープンGといったチューニングにも対応できるところが渋い。

演奏中の視覚効果を演出することもできる
さて、『Fret Zeppelin』のおかげで初心者を脱して、めでたく人前で演奏できるほどになったという人でも、まだ『Fret Zeppelin』は役に立つ。
『Fret Zeppelin』は、演出効果としてさまざまな点滅をさせることができるからだ。

したがって、初心者を脱した人も、あるいは既に上級者である人にも、演奏中のパフォーマンスの視覚効果を印象的にするために『Fret Zeppelin』を活用することができる。
『Fret Zeppelin』はクラウドファンディングのKickstarterでキャンペーン中だが、本稿執筆時点で15日のキャンペーン期間を残しながらすでに目標額の倍以上の資金調達に成功している。
ライブステージで、ネックをピカピカ光らせながら演奏するギタリストを見る日も近そうだ。
【参考】
※ Fret Zeppelin – Play Guitar in 60 Seconds by Edge Tech Labs – Kickstarter