
どんなものにも「スマート」がついてしまう昨今だ。
こんなもの、一体どこが「スマート」なんだと突っ込んでしまう製品もなくはないが、いずれも最先端のテクノロジーが詰まっていることには違いない。だから今は「スマート◯◯」のカンブリア紀なのだろう。順調に進化するものもあれば、廃れてしまうものも出てくるはずだ。
では、この製品はどうだろうか?
スマート枕って何?
毎度ながらのクラウドファンディングサイト『Indiegogo』。ここに出展された製品に、『Flexound HUMU』というものがある。
これは開発者曰く「スマートクッション」らしい。この場合のクッションとは、枕のことだ。
この動画を見れば、どういう趣向のものかお分かりだろう。要はスピーカーである。
スピーカーを枕に、好きな音楽を聞きながら眠りにつこうというこの製品、期限残り27日の時点でまだ目標額の63%しか資金を集めていない。大注目の製品、というわけではないということだ。
考えてみれば、それも当然だ。この手のものは、実際に体験してみないと具合が分からない。小売店に試供品を置いてPRすればまた別だろうが、インターネット越しのキャンペーンではやはりハンデがあるのかもしれない。
系譜を残せるか
試供品がない以上、このFlexound HUMUがどのような製品なのかをこれ以上解説することは筆者にも難しい。
だが、Indiegogoでは299ドル(約3万4,000円)の提供枠が充分に残っている。興味があり、なおかつ可処分所得に余裕のある人はオーダーしてみるのもいいかもしれない。
現代はあらゆるものを「スマート化」してしまうという証明でもあるのだが、先述の通りそれが系譜を確立するかどうかは何とも言えない。たとえばテレビも3D対応機種というものが存在したが、いつの間にかなくなってしまった。あれだけ話題になっていた3D番組というものも、ほどんど見なくなっている。
今年2017年も、そうした三葉虫のような製品がクラウドファンディングに登場し続けるだろう。問題は、それがどのように次世代テクノロジーとして昇華していくかである。
【参考・動画】