
日本人はゴルフが大好きな民族だ。
何かしらの製品を日本市場に送り込むなら、まずはゴルフ市場からということが少なからず行われている。たとえば、道路交通法で公道への乗り入れが禁止されているセグウェイは、ゴルフ場での需要がある。逆にそれがなければ、セグウェイは単に「海外の物珍しい乗り物」としてしか見られなかったはずだ。
そのゴルフにも、やはりスマート化の波が押し寄せている。
データを一元管理
ゴルフ専用ゲームトラッカー『Golf Pad LINK』が、注目を浴びている。
これはクラウドファンディング『Kickstarter』に登場した製品だが、世界4万以上のゴルフ場データを網羅し、その中でのプレイングデータを即座にデータ化できるというものらしい。
クラブの末尾に装着したセンサータグと、ベルトに取り付けるセンサーパッドが主要部品だ。そこから使用クラブ、位置、スコアなどを読み取り、それまでのプレイをスマホに転送する。
これならば、データの一元管理も極めて容易になるだろう。自分自身やコースの癖なども一目瞭然だ。
スポーツにもデータ化の流れが
位置情報システムは米GPSと露GLONASSの両規格を採用している上、先述の通り4万以上ものゴルフ場に対応している。やはり、このあたりが最大のPRポイントだろう。
価格を見てみよう。開発者によると、市場投入の暁には229ドル(約2万6,000円)で販売するという。もちろん、Kickstarterでは値引き枠が用意されているが。
この発明品が普及するか否かはともかくとして、もはやスポーツの世界でも完全データ化の流れが来ているという事実は窺える。高価な器具がなくても、スマートフォンが測定装置の役割を果たしてくれる。これこそが「文明の進歩」というものではないか。
スポーツは日々進化している。
【参考・動画】
※ Golf Pad LINK – automatic golf game tracking DONE RIGHT – Kickstarter