
どんなものにでも「スマート」をつければいい、というものではない。筆者はクラウドファンディングに出展されているすべてのものを無造作に紹介しているわけではなく、当然厳選はしている。
ただやはり、「こんなものまでスマート化してしまうのか」というものに巡り合うこともしばしば。昔、中学校で習った「カンブリア紀」を思い出させるような状況になっている。恐らく、今ある「スマート◯◯」の一部は系譜を残さずに消滅するだろう。レーザーディスクや3Dテレビのように。
ここでご紹介する製品は、次世代へその種を残すことができるのだろうか。
楽譜いらずでハワイアン
クラウドファンディング『Indiegogo』にこの度登場した、スマートウクレレ『Populele』という製品がある。
これは「誰でも弾けるウクレレ」という謳い文句で、スマートフォンと連結することを前提にしたもの。楽譜がなくても問題ない、ということだ。
指板にLEDライトがついていて、これを追って弦を押さえる。あとはスマホ画面の案内に従い楽器を弾く。また、チューニングも音叉ではなくスマホアプリで行う。使い勝手は非常によさそうだ。
Indiegogoでは149ドル(約1万7,000円)の出資枠がある。ただしこれは、アメリカ国内限定の出荷らしい。日本での販売は今のところ想定していない、ということか。
日本への輸出はあるか?
このPopulele、期限残り24日の時点ですでに目標額の340%もの出資を集めてしまった。
支援者が629人いるというから、大したものである。また、これを皮切りに「スマート楽器」が続々開発される可能性もある。
そういえば、筆者が子供の頃はよくテレビ通販で「誰でも弾ける大正琴」というものが売られていた。一般層の間でも楽器の需要というものは意外とあり、もしかしたらPopuleleも日本で受け入れられるかもしれない。
商品化がなれば、ぜひ日本にも輸出してほしい逸品である。
【参考・動画】
※ Populele – The Smart Musical Gift for Everyone – Indiegogo