
ドローンに搭載したカメラの映像を、飛行中にリアルに楽しめるアメリカ発のウェアラブル・ディスプレイがドローン市場に参入。3月23日〜3月25日に千葉県・幕張メッセで開催の「ジャパン・ドローン2017」に展示され大注目を浴びていたので、紹介しよう。
クラウドファンディングで大成功
アメリカのスタートアップ企業で日本人の高坂悟郎氏(下)がCEOを務める、VUFINE INC.が製作したのが『VUFINE(ビューファイン)』だ。

これは、2016年にクラウドファンディングサイト『KICKSTARTER』で資金集めに挑戦、見事目標額の5万ドルを獲得し話題となったアイテムだ。
魅力は、スマートフォンやタブレット、Go Proなどの既存デバイスからの映像を、このディスプレイをメガネやサングラスに装着するだけで手軽に楽しめることだ。

グーグルグラスのようなウェアラブルデバイスと違い、ディスプレイに特化しているため、アプリもソフトウェアも不要。デバイスとマイクロHDMIで接続するだけで、簡単に映像が楽しめるのだ。

ドローンの映像もOK
ドローンでの使い方では、DJIのファントム4などのモデルでは、搭載カメラの映像をスマホやタブレット、PCなどに同時転送できる機能がある。
そこで、それらデバイスと『VUFINE』を接続すれば、飛行中のリアルタイム映像を楽しめるというわけだ。
メガネなどへの装着は専用のアタッチメントを付けるだけ。アタッチメントとユニット本体はマグネットでセットできるので、難しいセットアップも不要。画面は、目から約30cmの距離に4インチのディスプレイが浮いているようにみることができる。
ちなみに、KICKSTARTERでのキャンペーン時に公開されたた『VUFINE』の紹介動画があるのでご覧頂こう。
Vufine+ Kickstarter Video(YouTube)
価格は、Amazonで2万5800円(税込)。また、DJI製ドローンなどを販売するセキドでも取り扱いを開始し、こちらは2万2800円(税込)で購入できる。
ドローンの映像を見ながら操縦するFPVとまではいかないが、リアルタイムで空からの景観が楽しめるのは魅力。産業用からホビーまで、ドローンユーザーには注目だ。
【参考】
※ Amazon