
熱を感知する赤外線カメラをドローンに搭載することで、太陽光パネルの点検や消防時の人命救助などに使う……そんなドローン活用ができるのが米FLIR(フリアー)社が開発した『FLIRエアリアル』シリーズ。
3月23日〜3月25日開催の「ジャパン・ドローン2017(千葉県・幕張メッセ)」に展示してあったので、ちょっと紹介しよう。
自動飛行も可能なハイテク機
ドローンの機体自体は、DJI社の「INSPIRE 1」を使用。これに、ドローン用に開発された赤外線サーマルカメラを搭載する。カメラをドローンに固定するジンバルなどを専用設計するなどで、赤外線カメラでの空撮に最適なセットアップがなされている。

下の写真は人を赤外線カメラで写した様子。
赤外線カメラは温度が高いほど赤く写るが、顔の部分は赤いものの、メガネ部分は緑色に見える。赤外線はガラスなどに反射するため実際の温度より低く表示されるためだ。実際の活用時は、このような赤外線の特性をよく理解した上での運用が必要だそうだ。

使用するドローンは、専用アプリケーションで設定することで、自動飛行も可能。強風時も設定ルートから外れずに飛行させることができるという。
紹介した動画があるのでご覧頂こう。
『FLIRエアリアル』の用途としては、
メガソーラー発電システムのパネルの点検
火災時の人命救助で、高熱の場所を特定しどこから突入するのがいいかを調査
生物や植物の生息場所などを調査
などが上げられる。
産業用から救助まで、様々な用途で使える赤外線カメラ付きドローン。これもドローンの幅広い活用例のひとつだ。
【参考】
【動画】