
どのような製品を作れば、大衆に注目されるのか?
究極の答えを言ってしまえば、多くの人々に「これがほしい!」と絶叫させるような製品だ。
もちろん、そんな製品をポンポンと開発できれば誰も苦労はしない。なかなかそれができないから誰しも頭を抱えているわけだが、もし自分の発明したものが一度でも大衆の心をくすぐれば、たちまちのうちに莫大な額の投資が集まってしまうのも事実だ。
ここで紹介する『Sobro』という製品も、まさに「これがほしい!」の嵐を巻き起こしたものである。
コーヒーテーブルの「再発明」
Sobroの開発者曰く、コーヒーテーブルは2017年からその姿が一変してしまうらしい。
1世紀以上形状がほとんど変化しなかったコーヒーテーブルが、Sobroの登場によって未来への扉を開ける。このあたりはあくまでもPRではあるが、「次世代の家具」としての機能は確かに備わっている。
スマートフォンやテレビとのBluetooth接続はもはや当たり前のもので、Sobro本体に電源がついているからモバイル機器の充電もできる。また、いかにもアメリカの発明品という感じでテーブルの収納部が冷蔵庫になっている。もちろん、音楽を聴くためのスピーカーも忘れない。
要は家電製品だ。だが、このSobroは白物と黒物の両方の特徴を備えているから、厳密に白黒の区分けをすることは難しい。そのあたりを鑑みても、「白物家電」というような物言いは時代遅れのものになってしまうのではと筆者は考えている。
白物家電、黒物家電、そして電子機器。この3種類が混血し、新たな製品を生み出す時代に突入しているのだ。
電撃的な資金調達を達成
クラウドファンディング『Indiegogo』でのキャンペーンは、恐るべき成果を上げている。
目標額5万ドル(約560万円)に対し、残り期限46日の時点で73万ドル(約8,100万円)という調達額。まだ1ヶ月以上日数が残っていることに注目である。これは歴代スコアに迫ろうとする勢いだ。
世界中の人々に「これがほしい!」と言わせた結果でもあるが、Sobroは家電製品の新たな可能性に言及したものでもある。数年もすれば、我々の自宅の一室にこのようなテーブルが置かれているのだろうか。
ちなみに、Sobroは3月31日現在649ドル(約7万3,000円)で提供されている。出資者への発送は今年9月の予定だ。
【参考・動画】