
「ホームシアター」というものは、少し前までは「金持ちの道楽」と思われていた。だが、今は違う。映像を映し出すプロジェクターが多機能化すると同時に、目に見えて小型化した。するとプロジェクターというもの自体、じつは液晶画面よりもコストを抑えられる製品だということが分かってきた。
どんな世帯にもプロジェクターがある、という時代が近づいている。
手軽になったホームシアター
ハフィントンポスト選定の「2017 Amazing technology」という肩書きを掲げてクラウドファンディング『Kickstarter』に登場したのは、『ET Mini』というプロジェクターである。
これはオフィスや自宅はもちろん、アウトドアでの活用も想定された製品だ。たとえば、リビングからキッチンにET Miniを移動させ、レシピ動画を確認する。それが済んだら今度は寝室へ持っていき、部屋の壁を使って映画を見る。
何しろ、製品重量は550gにも満たない。1パイントのビールと同程度だ。
にもかかわらず画面サイズは最大120インチというから、かなり本格的だ。スマートフォンと連動させて、みんなでアプリを楽しむという使い方もできる。
「ホームシアターは金持ちのもの」だとは、一体誰が定義したのだろう?
時代は進む

このET Miniは現在、329豪ドル(約2万7,000円)からの投資で製品が提供されるようになっている。
すでに400人近くの出資者を集め、資金調達プロジェクトは大成功だ。市場化の可能性は高いだろう。
時代は、着実に進んでいる。今までは「高嶺の花」だったものが、一般家庭でも見かけるようになった。これはまさに「進歩」と呼ぶべき現象だ。
最先端テクノロジーは、やはり我々の生活を豊かにさせているようだ。
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