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思考停止を救う“解像度”という言葉

物事に行き詰まると次第に頭が働かなくなり、「頑張らないと」などと気持ちばかりが先行してしまうような経験はありませんか? 気合を入れるには十分な言葉でしょうが、物事を進めていくにあたって障害になる危険があるかもしれません。では、頑張る以外にどのような考え方が必要なのでしょうか。

過去には講談社で『ドラゴン桜』の編集者も務め、現在はコルクという会社を経営する佐渡島庸平氏は“解像度”が重要だといいます。今回は、解像度について語った「上手くいかない理由は、“覚悟じゃない”」という記事を読んだ筆者が、いくつかのポイントを実体験に絡めながらご紹介します。

「覚悟」や「頑張る」は思考停止につながる

タイトルにもある「上手くいかない理由は、“覚悟じゃない”」というフレーズ。佐渡島氏いわく、覚悟や頑張るといった言葉は思考停止につながり、結果から遠ざかることさえあるとのこと。

これを聞いて、筆者がとある企業に新卒で入社して1年目の頃、同じような思考に陥っていたのを思い出しました。仕事について右も左もわからないまま、「早く認められたい」「結果を出したい」という意識のもと気合で業務を乗り切っていた日々。

次々くる仕事に対して頑張りますと一つ返事をしたものの、なかなか先輩や上司の期待通りに進められず苦悩していました。そんな筆者を見兼ねて1人の先輩が食事に連れていってくれたことがあり、苦悩を打ち明けました。そのとき印象的だったのが「一つ一つ目的持って仕事してる?」と投げかけられた言葉。

何気ない言葉であるものの、当時の筆者はハッとしました。目の前の仕事をただこなすことに集中し、目的を意識して進められていませんでした。深く刺さった言葉をもとに、筆者は常に目的意識を持って具体的なアクションを想定しながら行動すると、業務の意図や業務ごとの関係性がわかり、段々と仕事に対する視野が広く鮮明になったのを覚えています。

前進するためには解像度を上げること

物事をよくするためには、解像度を上げることが重要だと語る佐渡島氏。解像度を上げるためには詳細にリサーチしたり、さまざま角度から見たりすることが必要だそう。自身で行うのが難しいのなら、誰かに相談することもすべきだといいます。

編集者でもある佐渡島氏は、新人漫画家の例を挙げ「自分が描きたいマンガの解像度が高くなってくると、絵を工夫したいのか、間を工夫したいのか、と欲しいものがわかる。そして、欲しいものを補うために、どんなアクションが必要なのかを必死に考えるようになる。自分で思いつかなければ、知ってそうな人を探すし、相談も、もっと具体的なものへなるはずだ」と説明。編集者は客観的な立ち位置にいるため、漫画家の行き先を指南できる役割もあると述べています。

先に触れた筆者の経験も、外から見守っていた先輩の力があってこそ変わるきっかけになったように思います。目的意識を持ち、達成するまでのプロセスを理解しながら、具体的なアクションを想定し実行することはもちろん大切でしょう。

しかし、自身の見方や知識では、どうしても仕事が立ち行かなくなる場面が訪れることもあります。上手くいかない現状を打開するためには、1人で抱え込まず他者にボールを投げてみることが解決策になるかもしれません。

記事では、解像度に対する佐渡島氏の思索が具体的に解説されています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

【画像・参考】
上手くいかない理由は、”覚悟”じゃない | コルク佐渡島の『好きのおすそ分け』 – WISS
※Shutterstock