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堀江氏、新幹線の改札機に疑問!「スマホだけで乗れるようにしてるのに…」

デジタル化が進む新幹線の乗車プロセス。ただ、スマホで乗車したにも関わらず、駅員から紙の利用票を渡された……、そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている現代において、紙文化が依然として残り続けているのはなぜでしょうか。アナログなプロセスを残す必要性はあるのでしょうか。

紙で発行される利用票

堀江氏はツイッターにて、スマホで改札を通ったあと、紙の利用票が出てくることに困惑したことを投稿。

スマホで乗車すれば、利用金額や到着時刻といった情報はスマホで確認できます。わざわざ紙で確認する必要はありません。また、データとして残っているため、紙で保管しておく必要性もありません。

こうした“デジタルとアナログの混合”は、新幹線に限りません。例えば、電子マネーで支払ったにも関わらず領収書は紙で渡される……といったシステムにも、堀江氏が遭遇した事態と同様の困惑が生まれているはずです。

SNS上でも同様のコメントは多く見られました。

電子マネーなどを利用する方のほとんどは、紙幣の受け渡しや紙の受け取りといったアナログなやり取りを手間に感じているはずです。それにもかかわらず紙でのやり取りが必要となることは、ユーザーにとって大なり小なりストレスになっているのではないでしょうか。

デジタル化の進行にはデメリットも

デジタル化の手軽さやメリットは多く存在します。しかしながら、デジタルのプロセスが大部分を占めた結果生じるデメリットが存在することも事実です。

『Searchina』によると、中国・鄭州市では7月の水害の影響で、「SNSも使えず、買い物やタクシー、地下鉄に乗ることすらできなくなっている」と報じられています(※1)。「停電やインターネット回線が寸断されたことで、モバイル決済ができなくなっている」ことから、普段電子決済を利用し、現金を所持していない国民が物品の購入やタクシーの利用ができていないとのこと。

こうした事態は中国に限らず、世界各国で発生しています。電気が途絶え、スマホもパソコンも使えなくなった場合、頼みの綱は紙幣などのアナログ媒体です。その際、デジタル媒体に頼り続けていた人は動けなくなるでしょう。

このような可能性を踏まえると、デジタルとアナログの共存は不可欠といえるかもしれません。特に大災害が発生した場合、デジタルの存在は影を潜めるでしょう。こうした緊急の事態を踏まえると、アナログを根絶させず、ある程度残しておく……といった施策の必要性は十分にあるといえます。

一方で、堀江氏が遭遇した出来事のように、デジタルで統一すべきシチュエーションは数多く存在します。そのため、デジタルで統一すべきものと、アナログとデジタルを共存させるものを区分けし策を講じていくことが、今後必要になってくるのではないでしょうか。

【画像・参考】
※1 大規模水害の中国鄭州でインフラ寸断 電子決済やインターネットに接続できず=中国メディア – Searchina
※Apple Express Japan/Shutterstock