ヤマハ発動機は前2輪、後1輪の3輪バイク、LMV(リーニング・マルチ・ホイール) TRICITY(トリシティ)MW125を2014年9月10日に税抜価格33万円で発売すると発表した。
独創の3輪構造
これまでも前2輪、後1輪の3輪バイクは市場に存在したが、今回ヤマハ発動機が開発、市場に投入するのは125ccと全世界的に普及している排気量のエンジンを使い、お手頃な価格を実現。一方でMotoGPマシン M1を開発したエンジニア、テストライダーがこの3輪バイク TRICITYの開発に携わり、人の感性にあった、操る楽しみを実現するための独創的な3輪構造としている。
通常の2輪バイクと同じく傾けることでコーナリングを行うことができるように、フロントサスペンションには「パラレログラムリンク」と呼ぶフロント2輪が車体の傾きに合わせてそれぞれ傾く機構と、「片持ちテレスコピックサスペンション」により左右独立してショックを吸収、路面の追従性を高める機構を兼ね備えている。
重量配分は前後50:50。ブレーキは右レバーは従来通りフロントブレーキ、左レバーは後輪だけではなく、前輪も同時に作用する「ユニファイドブレーキ」を採用。重量配分とあいまって安定した制動が可能である。
大島優子、二輪免許をとります
今回イメージキャラクターとして元AKB48の大島優子を起用。本人自ら二輪免許を取得し、実際にバイクに乗ることで若い世代や、女性に対して改めてバイクの楽しみ、良さを伝えていく狙い。なお現在教習中で、近日中に免許を取得する予定。
仕様
エンジンは水冷4ストローク SOHC2バルブ124cc単気筒。出力は8.1kW(11PS)/9,000rpm、10Nm(1.0kgf・m)/5,500rpm、車両重量は152kg。シート下に20Lの収納スペースが確保されており、フルフェイスヘルメットを入れることができる。
使い勝手は通常のスクーターと同様であり、気になるフロント2輪の幅広さは特に問題にならないであろう。
プロモーション
ヤマハ発動機では、この「TRICITY(トリシティ)」はこれまでにない、新しいモビリティの形を提案したいとしている。このため全国100名に対して2ヵ月間モニター提供をする「モニターキャンペーン」、全国9会場で開催する体感試乗会などプロモーションを展開していく。
今回の試乗発表会では短いコースではあったが試乗することができた。また商品企画責任者へのショートインタビューの模様は改めてお伝えしたい。