夏と言えばキャンプ。大人も子供も、海へ山へと繰り出すだろう。だが、常夏の島バリでは一年中キャンプを楽しむことができる。
しかもそれが世界の注目を浴びる話題のグリーンスクールでのキャンプなのだから、そのインパクトは絶大だ。
世界中から人々が集まるキャンプ
ガルーダ航空の直行便で、日本から約7時間のインドネシア・バリ島。世界的に有名な芸術の町ウブドの外れにある究極のエコ学校グリーンスクールは、エネルギーも食料もほぼ自給自足で運営されている。
世界が注目する驚嘆すべき竹製建築の校舎は必見だ。環境負荷の軽減とサスティナビリティをとことん追求。そしてここでは、一年を通してキャンプ・プログラムが行われている。
プログラムは幼児向けから家族向け、大学生向けから社会人向けまで全世代幅広く揃う。期間も一日の日帰りキャンプから数週間までと選択できる。まとまったチームで参加すれば、日程も内容もカスタマイズが可能だ。
参加者は学校内にある宿泊施設に寝泊りしながら、プログラムに参加する。ダブルベッドが二つあるだけの小さな小屋だが、実に快適だ。
このキャンプには世界中から多くの人々がやって来る。最近では様々な国の学校がこのキャンプに注目しており、毎週のように世界中から子供たちが訪れる。現在は約50名まで宿泊が可能だ。
プログラムの内容も多彩で、環境問題を学んだり、植生や農業について学び、実際に畑を耕したり植樹をする。また、竹細工や竹建築を学んだり、バリ文化を学ぶことも出来る。学校内だけではなく海へ出かけたり、ウブドに広がるライステラスを散策したり、有名寺院に行くことも可能。
大学生や大人向けプログラムでは、本格的な課題に取り組むことも可能だ。大掛かりな竹建築に挑戦したり、様々なNPOとの共同プログラムもあり、学校関係者や生徒、保護者たちとのイベントも豊富。
学校のシンボルでもある竹橋を利用した大自然の中での食事会や、学校行事への飛び入り参加、巨大なバルーンの中での映画上映会など、普通のキャンプでは味わえない素晴らしい体験が待っている。
有名キャンプとのコラボ
また、グリーンスクールに注目した世界的キャンプ運営団体Super Campとのコラボ・プログラムもスタート。スタッフの派遣や相互養成も活発になり、世界のキャンプサーキットの中でも特異な存在となりつつある。
6月下旬から8月中旬にかけての夏休み期間中の予約は、世界中からの申込者の殺到で、もうほとんど取れないようだ。しかし、学校や仕事を休んでもこのキャンプに参加する意義はあるだろう。
それだけの驚きと発見と、比類なき感動があなたを待ち受けているのだから。
*写真:GreenCamp,Bali