米アマゾンの電子書籍読み放題サービスが始まった。
7月22日、米アマゾンは電子書籍を月額9.99ドルで読み放題にできる「Kindle Unlimited」を開始した。
これで「Kindle Unlimited」の利用者は、「ハリー・ポッター」などを含む60万冊を超える電子書籍を、定額で好きなだけ読めることになる。
また、「Kindle Unlimited」の利用者は同時に、2000冊以上の「オーディオブック」も利用できるようになる。
「オーディオブック」は、端末が電子書籍を読み上げる朗読コンテンツで、利用者が通常の電子書籍として読む方法と切り替えながら利用することもできる。
専用端末以外のスマホやタブレットでも利用可能
「Kindle Unlimited」はKindle専用端末だけでなく、Kindle対応アプリを使えばiPhoneやAndroid端末でも利用することができる。
また、「Whispersync for Voice」という技術により、音声読み上げと電子書籍を読むことを簡単に切り替えることもできる。
他にも別の読者がアンダーラインを引いた箇所をハイライトする「Popular Highlights」機能や、気になったキーワードや登場人物の説明箇所が瞬時で分かる「X-Ray」機能も利用できる。
まだ米国居住者のみが対象
「Kindle Unlimited」の利用者は、興味があるテーマの電子書籍や未経験の作家の電子書籍を、気軽に躊躇無く読み始めることができる。
しかし残念ながら、まだこのサービスを利用できるのはアカウントに登録している住所が米国のユーザーだけだ。
また、日本でのサービス開始についての予定などは発表されていない。他の地域については順次展開する計画があるととしているだけだ。
ただ、このような定額制で読み放題というサービスの提供は、紙の本では考えられにくいビジネスモデルであるだけに、将来日本でも「Kindle Unlimited」が開始されれば、日本の電子書籍市場だけでなく、読書文化そのものの形も変えるかもしれない。