腕時計のデザインや機能というものは、様々なアイディアが出されてきたにもかかわらず、時計本体の文字盤に針かデジタル文字で時刻を表示する、という基本構造からは抜け出せていない。
しかしここにきてようやく、腕時計本体ではなく、手の甲に時間やメッセージを投映するという、斬新な腕時計が開発されつつあり、クラウドファンディングで資金を集めている。
その製品は「Ritot」といい、ブレスレットにしか見えないクールな腕時計だ。
手を振るだけでも手の甲に時刻を表示でき、モバイル端末ともBluetoothで連動し、様々な情報を投映することもできる。
デザインだけじゃないクールさ
Ritotはデザインや時刻の表示方法が斬新なだけではない。Bluetoothでスマートフォンと連動し、スマートフォンからの情報を投映することもできる。
例えば、電話やメールの着信メッセージ、リマインダー、カレンダー、天気などを投映して知らせてくれる。
また、FacebookやTwitterのメッセージも表示し、その他にもアプリさえ対応していれば様々な内容が投映される。
しかも内蔵バッテリーが連続使用時間で150時間というから素晴らしい。
デザインも、基本的な形状にはブレスレット型とスポーツタイプの2種類があり、それぞれのタイプに様々なバリエーションが用意されるようだ。
ワイヤレス充電だけじゃない
クールなのは腕時計本体だけではない。付属の「base」もシンプルで洗練されたデザインなのだ。
このbaseは、Ritotを乗せるだけでワイヤレスで充電できる。また、充電以外にもいろいろな事ができる。
例えばRitotoを装着する腕が右か左かの設定を変更したり、本体のプロジェクションカラーを20色から選んで設定できる。
また、時刻表示を24時間制と12時間制に切り替えたり、baseをアラーム付き置き時計として使うこともできる。
クラウドファンディングで資金が集まっている
現在Ritotは開発中で、年内には初期ロットを生産し、2015年の1月から2月ころには出荷することを目指しているようだ。
そのためにクラウドファンディングサービスのIndiegogoで資金を募っているが、この記事を書いている時点では、既に目標額の5万ドルを超えて75万ドル以上が集まっている。
この驚くべき集金状況は、このプロジェクトがいかに多くの人達に支持されているかがわかる。
この人気を追い風に、Ritotはこれまでの腕時計の概念から飛び出そうとしている。