鳥取砂丘をはじめ、「因幡の白うさぎ」伝説の舞台といわれる白兎海岸など、豊富な自然に恵まれた鳥取県。
その一方で『ゲゲゲの鬼太郎』などでお馴染みの妖怪に会える水木しげるロードなど、個性的な観光スポットも人気がある。
そんな鳥取県は現在、豊富な自然を末永く保つため、またそれを活かした新たな観光ツアーモデルを生み出すためなどから、EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)を軸とした次世代のタウン構想を進めている。
これまでの取り組みの実績としては、2013年3月に町内巡回バスが廃止された大山町で、それに代わる公共交通として5台のEVを「オンデマンド交通」として運行。電話予約で誰でも1回500円で利用できる、新しいカタチの住民の足として注目されている。
こうした取り組みのひとつとして、2014年10月12日(日)に開催が決まったのが、岡山県との共同事業となる「中国横断EVエコドライブグランプリ」。
鳥取と岡山を結ぶ
これは、鳥取と岡山はもともと観光客やドライブなどで双方の行き来が多く、どちらも充電器の設置などエコカーへのインフラ整備に熱心なことから、それならば新感覚の「エコ旅」を提案しようと意気投合したものだ。
EVをドライブしながら、制限時間内により多くのチェックポイント(観光地)を巡り、その数やエコドライブ度(電力消費量当たりの走行距離)によって上位入賞者を決定するというものだ。
参加できるのはEVオーナーだけでなく、事務局が三菱アイミーブや日産リーフのレンタル車を用意しているので、まったくのEV初心者も歓迎するという。走行コースは鳥取県庁から倉敷アイビースクエアを目指すコースと、その逆パターンの2タイプで、参加者が選べる。
鳥取・岡山各県20チームの参加者を募集しており、参加は無料(発着会場までの交通費等は自己負担)。上位入賞者にはペア宿泊券、参加賞には地域特産品がプレゼントされるので、旅行気分で楽しみながら参加できそうだ。
イベントの企画を担当した鳥取県生活環境部によれば、鳥取県EV・PHVタウン構想の大きな柱として、「次世代エコツーリズムの創造」があり、EVでのドライブがしやすい街として今後もこうしたイベントや、エコドライブツアーを提案していきたいとのこと。充電をしながら巡る鳥取・岡山の旅は、これからさらに盛り上がっていきそうだ。