大きな3Dプリンターがあれば実車も製造可能
しかし、もしもっと大きなものを製作できる3Dプリンターがあったとしたら、実物大、いや実車もつくれてしまうのではないだろうか? そしてアメリカの企業Local Motorsが実際に3Dプリンターでボディを作ったEVを実現してしまった。
しかもアート作品といった類のものではない。本気の自動車開発としてだ。つまり3Dプリンターによる製造にメリットがあるというわけだ。それはどういうことなのか?
従来の製法の場合はたいへんな設備投資が必要
自動車というのは、非常に多くの部品を組み合わせて作られている。キャビン(乗員室)にしても、外板、構造体、内装、ダッシュボードなどなどが組み合わされないと成立しない。そもそもシートだけ見てもさまざまな部品から作られている。
そのため、自動車の製造には、たいへんな生産設備が必要になる。したがって、自動車をデザインする際に重要なことは、いかに新規で開発する部分を減らし、部品点数を減らし、あるいはデザインを変更した際に必要になる新規開発を減らすか、ということになるという。
その問題を解決するのが、この3Dプリンターによる自動車の製造だというのだ。
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